【岡山・児島へ小旅行】続きましては、桃太郎ジーンズを製造・販売している、
藍布屋さんの藍畑(あいばたけ)を見学させていただきました。
【岡山・児島へ小旅行(1)】はこちら⇒桃太郎ジーンズ味野本店へ行ってきました!
桃太郎ジーンズの生地になる糸は、自社工房で染められています。
その糸で生地を織り、縫製まで一貫して手作りで作られていく、純国産の桃太郎ジーンズ。
藍染の工房、藍畑(あいばたけ)に一足踏み入れば、そこは独特な香りに包まれていました。
藍の葉を原料として作られた染料が、手前の大きな瓶を始め、所々に置かれています。
この、藍液を作ることを、藍建てをするというのだそう。
藍布屋さんの藍畑(あいばたけ)では、
天然藍葉を発酵させてつくった『すくも』を使い、
灰汁と日本酒、石灰を使って発酵させる『灰汁建て』で藍を自然発酵させています。
藍は、1週間から10日で発酵して使えるようになるため、工房には、手前の大きな瓶を始め、数個に分けて藍建てをされています。合成染料と違って、藍は一度にたくさん染めることができないので、藍畑ではこれらの藍瓶をローテーションさせて使用しています。
一見、藍色に見える藍液ですが、実はまだ藍色ではなく、
茶褐色の液体が空気に触れることで、酸化してはじめて藍色になるのだそうです。
実際に、茶褐色の藍液が酸化して藍色になる様子を見させていただきました。
瓶から出した手は、みるみるうちに爪が藍色に染まっていきました。
爪は染まりやすいらしく、髪の毛も染まるそうですよ。
綿はもちろんのこと、シルクや化繊も染まるそうです。逆に、藍で染まりにくいものはアルカリ性で溶けるものらしく、ウールなんかは染まりにくいのだそう。
藍の発酵には、温度管理とph(ペーハー)管理が重要だそうで、温度が低いと発酵が進まないし、温度が高すぎるとph(ペーハー)が変わり、酸性になると腐ってしまうのだとか。
そんな発酵菌である藍の藍瓶の淵には、
石灰をまぶすことで殺菌消毒し、雑菌が入らないように工夫されています。
藍染は、藍の状態によって色が変化するので、1回染めてこの色、何回染めてこの色との目安はあるのですが、季節などによって違ってくるのだそうで、こちらの工房では標準22色を定め、基本色として10色を通常の色決めの目安としています。
こうやって染められた糸が、桃太郎ジーンズになるんですね。
日本では、なにげなく目にすることの多い藍染。
その藍について、知れば知るほど、奥深いものなのだと感じました。
私もこの記事を書くのに、少し調べてみましたが、なかなか面白いですね。
興味のある方は、いろいろ読んでみるのもいいかもです。
※当サイトは、有限会社藍布屋より特別に撮影の許可をいただいて写真掲載しています。
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